小籠包
Xiaolongbao (Soup Dumplings)|上海料理読み:しょうろんぽう
小籠包は、薄い皮の中にスープが入った絶品の蒸し餃子です。

材料
- 中挽き豚肉 300g
- ゼラチン 10g
- 鶏がらスープ 200ml
- 生姜 1片 (みじん切り)
- ねぎ 1本 (みじん切り)
- 塩 小さじ1
- 胡椒 少々
- 小麦粉 200g
- 水 100ml
手順
小麦粉と水を混ぜ、こねて生地を作り、ラップをして30分休ませる。
鶏がらスープを温め、ゼラチンを加えて完全に溶かす。
中挽き豚肉、生姜、ねぎ、塩、胡椒を混ぜ、冷やしたゼラチン入りスープを加えてよく混ぜる。
生地を薄く伸ばし、餡を包み、皺を寄せて包み込む。
蒸し器を準備し、水を沸騰させ、包んだ小籠包を15分蒸す。
このレシピで使う道具
なぜこれが効くか
小籠包の魅力は、薄い皮の中にスープが隠れているところにあります。このスープは、冷やしたゼラチン状の鶏がらスープを豚肉の餡の中に混ぜ込むことで実現します。蒸す過程でゼラチンが溶けて液体になり、食べるときに口の中でスープがあふれ出るのです。この技法を用いることで、通常の餃子とは異なる食感と驚きを提供します。ただし、包み方が不十分だと、蒸している最中に餡が漏れてしまうことがあります。その場合は、包み方を見直し、皺をしっかりと作ることで、より密閉性を高めてください。また、皮が厚すぎると、蒸しあがりが硬くなってしまうので、均一に薄く伸ばすことを心がけましょう。これにより、完璧な小籠包を楽しむことができます。
ありがちな失敗
- スープが固まりきらないうちに餡に混ぜる。 液体のまま混ぜると餡が緩み、皮を閉じる前に水分が出てしまいます。
- 目安: 包丁で角切りにできるほど固まった煮こごり状(アスピック。スープをゼラチンで固めたゼリーで、蒸すと液体に戻る)。
- なぜ大事か: 小籠包の「中にスープが出る」現象は、固体のゼリーが蒸気で溶けるからこそ成立します。
- どうするか: ゼラチン質豊富な出汁(豚皮や豚足)を使うか、不足分はゼラチンを補う。完全に冷えて固まってから刻んで餡に混ぜる。
- 皮が厚い、または厚みが不均一。 中心が厚いと蒸し上がりが粉っぽく、縁が厚いと閉じにくくなります。
- 目安: 中心1〜1.5mm、縁はさらに薄く。
- なぜ大事か: スープが溜まる底はほぼ透けて見えるほど薄く、口に入れたときの繊細さが決まります。
- どうするか: 中心から外側へ少しずつ回しながら伸ばす。生地はしっかり休ませてグルテンを緩めると、薄くしても破れにくい。
- ひだが緩い、または上が破れている。 上部の閉じが甘いと、蒸している間にスープが漏れてしまいます。
- 目安: 18〜20本の均一なひだが、らせん状にしっかり閉じた頂点を作る。
- なぜ大事か: ひだの閉じこそが、スプーンに乗せるまでスープを守る命綱です。
- どうするか: 一つ一つのひだを前のひだと密着させ、最後に頂点をねじって余分な生地を取り除く(余分があると閉じ口を引っ張ってしまう)。
- 蒸し途中で蓋を開ける。 温度差で皮がしぼみ、固くなります。
- 目安: 10〜12分は触らず、最後に一度だけ開ける。
- なぜ大事か: 一定の蒸気が、皮を柔らかく、ゼラチンを完全に溶かすために必要です。
- どうするか: タイマーで管理し、確認する場合も短時間、終盤のみに留める。
見極めのポイント
- 皮が透けて、底にスープが溜まっているのが見える。
- 頂点のひだが均一で、しっかりねじれてスプーンに乗せても崩れない。
- 噛んだ瞬間に湯気とともにスープが溢れ出る(だからこそ皮を少し噛んで先に吸う作法がある)。
- 餡は完全に火が通った、弾力のある肉団子状。ピンクは残らない。
歴史メモ
小籠包(しょうろんぽう。上海発祥の薄皮スープ入り蒸し饅頭)は19世紀後半、上海・南翔地区の茶楼で黄明賢(Huang Mingxian)が創案したとされ、彼の店(日華軒、現在の古猗園に連なる伝統)が発祥として広く伝えられています。革新は、ゼラチン質豊富な煮こごり(アスピック)を餡に固体のまま混ぜ込み、蒸気で溶かしてスープに変えるという発想でした。南翔から上海全体へ、そして世界へと広がり、上海料理を代表する一品となっています。
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