ウィンナーシュニッツェル
Wiener Schnitzel (Breaded Veal Cutlet)|ドイツ料理
ウィーン風シュニッツェルは、薄いカツレツをサクサクの衣で包んで揚げた、絶品のドイツ料理です。

材料
- 薄切りの仔牛肉 300g
- 小麦粉 50g
- 卵 1個
- パン粉 100g
- 塩 適量
- 黒胡椒 適量
- バター 50g
- サラダ油 100ml
- レモン 1/2個
- パセリ 適量
手順
薄切りの仔牛肉をラップで包み、肉たたきで紙のように薄くなるまで叩きます。これは、肉が柔らかくなり、衣がサクサクになるためです。
叩いた肉に塩と黒胡椒を振りかけ、下味をつけます。
小麦粉を皿に広げ、卵を別の皿でよく溶き、パン粉を3番目の皿に用意します。
肉を小麦粉にまぶし、余分な粉をはたいてから、溶き卵に浸し、最後にパン粉を軽くまぶします。衣はしっかり付けず、緩めにします。
フライパンにサラダ油とバターを入れ、中火で熱します。油の温度が160℃ぐらいに達したら、肉を入れ、周りに油をかけながら揚げます。
肉が黄金色になったら裏返し、さらに1〜2分揚げ、全体がカリッとしたら取り出します。
出来上がったシュニッツェルを皿に盛り、レモンを添えて、パセリを散らして完成です。
このレシピで使う道具
なぜこれが効くか
シュニッツェルの魅力は、薄く叩かれた肉とサクッとした衣のコントラストにあります。肉を紙のように薄くすることで、揚げる際に衣が肉から浮き上がり、サクサクの食感を生み出します。衣を緩くするのも重要で、これにより揚げた際に空気が入るスペースができ、結果的にカリッとした食感になります。揚げる際は、油の温度を160℃に保つことで、均一に火が通り、焦げることなく仕上げることができます。もし衣が肉にくっついてしまったら、揚げる前に肉を少し冷蔵庫で冷やすと、衣が剥がれやすくなります。
ありがちな失敗
叩きムラがある。
- **目安:**全体が均一に3〜4mm厚。中央だけ厚いところを残さない。
- **なぜ大事か:**厚い箇所は生のまま、薄い縁だけ火が通りすぎる。表面が凸凹だと衣(パン粉などをまぶした揚げ衣のこと)も均一に膨らまない。
- **どうするか:**中央から外側へ少しずつ重ねるように叩く。硬い箇所は強く叩くより、肉を回して角度を変える。
油の温度が低いまま入れる。
- **目安:**170〜180℃。落としたパン粉が10〜15秒で勢いよく金色になる温度。
- **なぜ大事か:**温度が低いと衣に油が染み込み、ベタっと重く、肉にも貼りつく。本来の浮き上がるシワ衣にはならない。
- **どうするか:**温度計を使うか、毎回パン粉で温度確認。2枚目を入れる前に必ず温度を戻す。
パン粉をギュッと押しつけてしまう。
- **目安:**パン粉はふんわりと付けるだけ。押さえつけない。
- **なぜ大事か:**衣が浮き上がるのは、肉から立つ蒸気がゆるく付いたパン粉を持ち上げるから。密着させると膨らまない。
- **どうするか:**肉をパン粉に落とし、上からも振りかけ、軽く端を整えるだけ。押さない。
フライパンを動かさずに揚げる。
- **目安:**入れた瞬間から油をフライパンごとゆっくり揺らし、肉の上面にも熱い油を回しかける。
- **なぜ大事か:**このアロセ(油まわし)が衣を肉から浮かせ、ウィンナーシュニッツェル(薄く叩いた仔牛肉に衣を付けて揚げるウィーンの代表料理)特有のシワ模様を作る。
- **どうするか:**揚げている間ずっと、フライパンを片手で軽く揺すり続ける。離れない、置きっぱなしにしない。
見極めのポイント
- 肉を油に入れた瞬間から衣がふくらみ、肉から浮いたシワ衣ができる
- 片面60〜90秒で、衣が淡い金色になる(焦げ茶ではない)
- 持ち上げると、肉と衣の間に小さなすき間が見える「浮き衣」になっている
- 仔牛肉の中心はちょうど火が通り、肉汁が透明に流れ出る
歴史メモ
ウィンナーシュニッツェルはウィーンを象徴する料理で、オーストリアでは「ウィンナーシュニッツェル」の名称は仔牛肉を使ったものに限られています。豚など他の肉で同じ調理をしたものは「Wiener Art(ウィーン風)」と区別して売られます。「ウィンナーシュニッツェル」として明確に印刷された最古のレシピは、1831年にマリア・ノイデッカーが著した『Allerneuestes allgemeines Kochbuch』に登場しますが、薄い肉に衣を付けて揚げる調理法そのものはヨーロッパ広域でそれ以前から存在していました。
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