Panang Curry
濃厚な風味が特徴のパネーンカレーは、ピーナッツを加えたクリーミーなカレーです。

材料
- 500 g 牛肉または鶏肉(薄切り)
- 200 g パネーンカレーペースト
- 400 ml ココナッツミルク(濃厚)
- 3 枚 カフィルライムの葉
- 大さじ2 粘り気のあるパームシュガー
- 50 g ピーナッツ(粗く刻む)
- 塩(適量)
手順
大きな鍋を中火にかけ、パネーンカレーペーストを加え、香りが立つまで約2分炒めます。
薄切りにした牛肉または鶏肉を加え、肉が白くなるまで約5分炒めます。
ココナッツミルクを加え、カフィルライムの葉とパームシュガーも加えてよく混ぜます。
中火で約10分間煮込み、全体がとろみが出るまで加熱します。
最後に刻んだピーナッツを加え、軽く混ぜてから、塩で味を調整します。
なぜこれが効くか
パネーンカレーは、他のカレーに比べて濃厚でクリーミーなテクスチャを持ち、ピーナッツが加わることでさらに深い風味が生まれます。このレシピでは、ココナッツミルクの量を調整し、液体が少なくなるようにすることで、より濃厚でダイナミックな味わいに仕上げます。また、パネーンカレーペーストを最初に炒めることで、スパイスの香りを引き出し、料理全体に深みを与えます。
ピーナッツアレルギーに関する注意: この料理はピーナッツが中心です。カレーペースト自体にピーナッツが含まれ、トッピングの砕いたピーナッツも加わります。ピーナッツ抜きで作ることはできません — ゲストに振る舞う前にアレルギーをご確認ください。
安全について: 牛肉の薄切りは煮込み中に内部温度 63°C (whole-muscle 安全基準:ひき肉ではなく塊肉に対する基準) に達します。心配な場合はプローブ(先端が細い針状の食品用温度計)で確認してください。市販のパネーンカレーペーストは品質にばらつきがあるため信頼できるブランドを使い、ベジタリアン対応の場合は原材料に shrimp paste (エビを発酵させた塩気の強い調味料)が含まれていないかご確認ください。
ありがちな失敗
カレーペーストを炒める工程を省く、または短くしすぎる。
目安: カレーペーストは油の中で1〜2分、絶えずかき混ぜながら、香りが立ち少し色が濃くなるまでしっかり炒めてから肉を加える。
なぜ大事か: カレーペーストは唐辛子やハーブ、スパイスを合わせた生の状態の調味料です。先に油で炒める(香りを引き出す工程で「ブルーミング」とも呼ばれる)ことで、香りの成分がしっかりと引き出されます。この工程を省くと、香りが立たずとがった味わいのまま仕上がってしまいます。
どうするか: 熱した油の中でペーストを絶えず動かしながら炒め、色が少し濃くなり、はっきりと香りが立ってきたのを確認してから、薄切りの肉を加えましょう。
濃厚なココナッツミルクの代わりに、水っぽいものを使ってしまう。
目安: 缶を振らずに開けたときの上澄みの濃厚な部分(「ココナッツクリーム」と表示されているものも含む)を使い、サラサラと水っぽいタイプは避ける。
なぜ大事か: パネーンカレーは他のタイカレーに比べてとろみが強く濃厚であることが特徴です。水っぽいココナッツミルクでは、どれだけ煮詰めても同じようなとろみや、具材に絡みつくような質感にはなりません。
どうするか: 缶入りのココナッツミルクを使う場合は、振らずに開けて上部の濃い部分をすくうか、飲み物やデザート用ではなく、カレー用と表示された製品を選びましょう。
肉、特に鶏肉の加熱が不十分なまま仕上げてしまう。
目安: 鶏肉は中心温度74℃/165°F以上でピンク色が残らないまで、牛肉も生の色が残らず火が通るまで加熱してから、カレーの完成とする。
なぜ大事か: 短い炒め工程と煮込みは、薄切り肉にしっかり火を通すことを前提にしています。厚めに切ってしまうと、表面は火が通って見えても中心が生焼けのまま残ることがあり、特に鶏肉の場合は食品安全上のリスクになります。
どうするか: 肉は薄く均一な厚さに切り、早く均一に火が通るようにしましょう。厚みのある部分は中心を切って確認するか、心配な場合は温度計で確認してください。
ピーナッツを早く加えすぎる、または細かく砕きすぎる。
目安: 砕いたロースト済みピーナッツは、仕上げの2分前になってから加える。粉状ではなく、粗めに砕く。
なぜ大事か: ピーナッツを早く加えると、ココナッツミルクの中で長く煮込まれるうちに食感が失われ、柔らかくペースト状になってしまいます。細かく砕きすぎると、ソースに溶け込んでしまい、パネーンカレーらしい食感のコントラストが消えてしまいます。
どうするか: ピーナッツはフードプロセッサーで数回パルス(断続的に動かすこと)するか、すり鉢(重い鉢とすりこぎで食材を潰す道具)で軽くたたく程度に粗く砕き、仕上げ間際に加えてカリッとした食感を残しましょう。
見極めのポイント
- 炒めたカレーペーストの色が濃くなり、はっきりと香りが立っていること(生っぽく水っぽい香りではないこと)。 その変化が、香りの成分がきちんと引き出された合図です。
- ソースがスプーンの背にしっかり絡みつくとろみがあり、サラサラのスープ状ではないこと。 このとろみのある質感が、パネーンカレーを他の薄めの赤カレーや緑カレーと区別するポイントです。
- 切った断面にピンク色や生っぽさが残っていないこと。 特に鶏肉は中心まで白く火が通っており、半透明な部分がないことを確認しましょう。
- ピーナッツが、なめらかなソースの中でもはっきりとカリッとした食感を保っていること。 このコントラストは、色やとろみと同じくらいパネーンカレーの持ち味です。
歴史メモ
パネーンカレー(パナンカレーとも表記)はタイ中部が起源とされるのが一般的ですが、その名前をめぐっては、マレーシア沖の島ペナンとの関係があるのではないかという説がずっと語られてきました。ピーナッツの使用や「パネーン」という響きが「ペナン」に似ていることから、マレーの影響を指摘する料理研究家もいます。一方で、この語はマレー語の「パンガン(panggang、「焼く」の意)」がタイ語化したものだと考える見方もあり、実際のタイ語の発音では「パネーン」と、タイ語でペナン島を指す発音とはかなり異なるため、名前の由来を直接結びつけるのは根拠が弱いとも言われています。この料理は少なくとも1889年のタイの料理書『タムラー・カップ・カーオ』にまで記録をさかのぼることができ、タイ国外のレストランで定番になるよりずっと以前から存在していたことが分かります(Wikipedia: Phanaeng)。
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