Khachapuri Imeruli
イメルリ・ハチャプリは、チーズ入りの柔らかいフラットブレッドで、自宅で簡単に作れます。

材料
- 500 g 小麦粉
- 200 ml 水
- 10 g 塩
- 7 g ドライイースト
- 50 ml 植物油
- 200 g イメルティアンチーズ(またはフェタチーズとモッツァレラの混合)
- 1 個 卵(仕上げ用)
手順
大きなボウルに小麦粉、塩、ドライイーストを入れ、混ぜます。
水と植物油を加え、全体がまとまるまでよく混ぜます。
生地を台の上で10分ほどこね、滑らかになるまで続けます。
生地をボウルに戻し、ラップをして温かい場所で約1時間発酵させます。
発酵した生地を4等分し、それぞれを円形に伸ばします。
中心にイメルティアンチーズを置き、周りの生地を折りたたんで包み、しっかり閉じます。
フライパンを中火で熱し、油をひいてから、包んだ生地を入れ、両面をそれぞれ約4〜5分焼きます。
焼き上がったら、卵を塗り、さらに1〜2分焼いて艶を出します。
なぜこれが効くか
イメルリ・ハチャプリの魅力は、外は香ばしく、中はとろけるチーズの絶妙なコンビネーションにあります。生地は小麦粉、塩、イースト、水から作られ、発酵することでふんわりとした食感に仕上がります。特に、チーズの選び方が重要で、イメルティアンチーズを使用することで本場の味に近づきます。代わりにフェタとモッツァレラを混ぜることで、クリーミーさと塩気を両立させることができます。焼く際は中火を保ち、焦げないように注意しましょう。もし生地が破れてしまった場合は、破れた部分を軽く押さえて閉じることで、チーズが漏れずに焼き上げることができます。焼き加減を見ながら、外側がきつね色になるまで焼くことがポイントです。これにより、香ばしさとともに、チーズの風味を引き立てることができます。
ありがちな失敗
イーストを混ぜる水が熱すぎる。
目安: 人肌(約38〜43℃)、お風呂より少しぬるいくらいの温度。
なぜ大切か: イーストは生きた菌(ガスを出して生地をふくらませる微生物)です。50℃を超える湯に触れると死んでしまい、そうなると生地はふくらまず、重く平たいままになります。
どうすればよいか: 温度計がなければ、清潔な指を入れて「心地よくぬるい」程度に。冷たすぎると発酵が遅く、熱すぎると発酵しません。水は一度に全部入れず、生地の様子を見ながら加えます。
フェタの塩気を計算せずに塩を足す。
目安: まずチーズを味見してから調整。フェタとモッツァレラを混ぜる場合、追加の塩はほぼ不要です。
なぜ大切か: フェタは塩水に漬けて作るため元々かなり塩辛く、そこへ塩を足すと角の立った塩気になります。本場のイメルティアンチーズはもっと穏やかなので、その場合はひとつまみ必要なこともあります。
どうすればよいか: 混ぜる前にチーズを少しつまんで味を見て、レシピの数字ではなく自分の舌に合わせて調えます。
詰めすぎて、チーズが噴き出す。
目安: たっぷりでも包める量(生地と同じくらいの重さ)を、縁から2〜3cm内側に。
なぜ大切か: 縁までチーズを広げると生地が閉じきれず、溶けたチーズが蒸気の圧力で隙間から漏れ出して、中が空洞のパサついたパンになります。
どうすればよいか: 縁は具をのせずに空けておき、周りの生地を巾着のように中央へ集めてしっかりつまんで閉じ、閉じ目を下にして軽く平らにのばします。この包み方が本来のイメルリの作り方です。
火が強すぎて、中まで温まる前に表面が焦げる。
目安: フライパンは中火を保つ(強火にしない)。
なぜ大切か: 強火だと数分で表面だけ色づき、中はまだ冷たくチーズも溶けないまま。焦げた皮の中に、溶けていない固い中身が残ります。
どうすればよいか: レシピの時間(片面4〜5分)を目安に、焼き色だけでなく下の「見極めのポイント」で判断します。
見極めのポイント
- こねた生地: 表面がなめらかで弾力があり、もうべたつかない。 指で押すと跡がゆっくり戻ります。柔らかい耳たぶくらいの感触が目安です。
- 発酵後の生地: ふっくらと約2倍にふくらんでいる。 指で軽く押すと、跡がゆっくりとだけ戻ります。
- 包んだ状態: 生地からチーズが見えておらず, 閉じ目がしっかり平らに閉じている。
- 焼き上がり: 両面がこんがりときつね色 になり(この焼き色はメイラード反応=たんぱく質と糖が熱で反応して香ばしさと色を生む現象。メイラード反応参照)、中の蒸気で少しふくらんで、押すとチーズがとろりと動く弾力があります。仕上げに卵を塗った面は艶が出ています。
歴史メモ
イメルリ・ハチャプリは、ジョージア西部のイメレティ地方に名前の由来を持つ、丸くチーズを包んだパンです。「ハチャプリ」はジョージア語の「ハチョ(チーズ)」と「プリ(パン)」を合わせた言葉で、地元の穏やかなチーズを詰めるイメレティ風は、数あるハチャプリの中でもっともシンプルで伝統的な形とされています。出典:Saveur「A Field Guide to Khachapuri」。
エッセイをメールで受け取る(無料)
味・発酵・食の歴史についての週1の短いノート。『Atlas of Flavor』と同じ書き手から。迷惑メールなし・いつでも解除できます。
