Vada Pav
ムンバイのストリートフード、ヴァダパヴを自宅で簡単に作れるレシピ。

材料
- 300 g ジャガイモ(茹でてマッシュ)
- 1 tsp 塩
- 1 tsp ターメリックパウダー
- 1 tsp チリパウダー
- 1 tsp コリアンダーパウダー
- 2 tbsp コリアンダーの葉(刻む)
- 1 tsp レモン汁
- 1個 青唐辛子(刻む)
- 100 g チックピー粉
- 水(必要に応じて)
- 4個 パヴ(ソフトロール)
- 適量 グリーンチャツネ
- 適量 ドライガーリックチャツネ
- 4個 揚げた青唐辛子
手順
1. 茹でたジャガイモをマッシュし、塩、ターメリックパウダー、チリパウダー、コリアンダーパウダー、刻んだコリアンダーの葉、レモン汁、刻んだ青唐辛子を混ぜて、しっかりとしたペーストを作ります。
2. ペーストを均等に4つのボールに分け、手で形を整えます。
3. チックピー粉をボウルに入れ、水を少しずつ加えながら、適度な濃度のバッターを作ります。
4. 中火で油を熱し、バッターにボールをくぐらせてから、油に入れて約5〜7分間、黄金色になるまで揚げます。
5. パヴを温め、半分に切り、グリーンチャツネとドライガーリックチャツネを塗ります。
6. 揚げたヴァダを挟み、揚げた青唐辛子を添えて完成です。
このレシピで使う道具
なぜこれが効くか
ヴァダパヴは、ムンバイのストリートフードとして非常に人気があります。揚げたスパイシーなポテトボール(ヴァダ)と柔らかいパン(パヴ)の組み合わせが絶妙で、サクサクとした食感と香り高いスパイスが楽しめます。ジャガイモをしっかりとマッシュし、スパイスと混ぜることで、風味が豊かになります。また、バッターがうまく作られない場合、もしも生地が薄すぎると感じたら、チックピー粉を少し足すことで調整できます。このレシピは、ムンバイのストリートフードのエッセンスを感じさせつつ、家庭で簡単に楽しめるように工夫されています。揚げる際の油の温度も重要で、適切な温度(約180°C)で揚げることで、外はカリッと中はふんわり仕上がります。
ありがちな失敗
ジャガイモのタネがまだ熱いうちに、大きさもバラバラに成形してしまう。
目安: ジャガイモのタネは人肌から常温くらいまで冷ましてから成形し、ゴルフボールくらいの大きさに揃える。
なぜ大事か: タネが熱いままだときれいに丸めにくく、衣がうまく絡まずに滑ってしまいます。大きさがバラバラだと揚がる速さも変わってしまい、小さいものは外側が焦げやすく、大きいものは中の衣がまだ生っぽく粉っぽいまま仕上がってしまいます。
どうするか: タネを広げて数分冷ましてから、手に軽く油をつけて均一な大きさに丸める。
油の温度を目分量で判断してしまう。
目安: 揚げる前に油を180℃までしっかり温め、その温度を保つ。目分量ではなく温度計や、衣を少量落としてみるテストで確認する。
なぜ大事か: 油の温度が低すぎると、衣がカリッとする前にヴァダが油を吸ってべたついてしまいます。逆に温度が高すぎると、外側は数秒で色づくのに中のジャガイモは冷たいまま、衣も生っぽく粉っぽい状態で残ってしまいます。また高温の油は跳ねやすいため、可能な限り高い温度ではなく、安定した中高温を保つことは、食感だけでなくキッチンでの安全のためにも大切です。
どうするか: 温度計があれば使い、なければ衣を少量落として、じわじわと安定して浮き上がってくるか(沈んだまま、あるいは一瞬で黒くなるのはNG)を確認する。数個揚げるごとに油の温度が戻るのを待つ。
鍋にヴァダを詰め込みすぎてしまう。
目安: ヴァダ同士が自由に浮けるくらいの余裕を持たせ、少量ずつに分けて揚げる。
なぜ大事か: 一度にたくさん入れすぎると油の温度が急激に下がり、衣がカリッとするまでに時間がかかる分、温度が戻るまでの間に油を余計に吸ってしまいます。詰め込みすぎるとヴァダ同士がくっついて、衣がはがれる原因にもなります。
どうするか: 鍋の大きさに応じて2〜3個ずつ揚げ、次を入れる前に油の温度が戻るのを待つ。
衣に薄い部分や塗り残しができてしまう。
目安: ジャガイモの生地が見えている部分がないか確認しながら、ボール全体にしっかりと衣をまとわせてから油に入れる。
なぜ大事か: チックピー粉(ひよこ豆の粉)の衣は、中のジャガイモの生地を閉じ込めて、揚げたときにカリッと仕上げる役目を果たします。衣が薄い部分があると、そこだけ熱い油が直接ジャガイモに触れて乾いてしまい、他の部分との食感の差が出るだけでなく、そこから油の中で割れてしまうこともあります。
どうするか: 衣の中でボール全体をしっかり転がし、余分な衣は落としてから、まんべんなく均一な厚みになるようにして揚げる。
見極めのポイント
- 衣全体が白っぽかったり透明っぽかったりせず、均一に濃いきつね色に揚がっている。 その均一な色づきは、油の温度が安定していて、どの面にもしっかり火が通った証拠です。
- ヴァダが鍋の底に沈んだままではなく、じわじわと音を立てながら油の表面に浮き上がってくる。 浮いてくるのは衣がカリッと固まったサインで、沈んだまま白っぽいなら、時間が足りないか油の温度が低すぎます。
- かじると軽い音を立てて衣が割れ、その下からよく混ざった柔らかいジャガイモの生地が出てくる。 衣がべたついて油っぽい場合は油の温度が低すぎ、逆に衣が硬く色濃いのに中がぬるい程度なら、温度が高すぎたか鍋に詰め込みすぎたサインです。
- パヴが温められて軽くトーストされており、中心が冷たかったり生地っぽく重かったりしない。 乾いたフライパンで軽く温めるだけでも、パヴがちぎりやすくなり、切り口に軽い香ばしさが加わります。
歴史メモ
ヴァダパヴは、ムンバイの特定の屋台主、アショク・ヴァイディヤの功績とされることが多く、1966年にダダール駅の外に構えた屋台で売り始めたのが最初だと言われています。すでによく知られていたスパイシーな揚げジャガイモコロッケ「ヴァダ」を、以前の植民地時代の影響でこの地域に伝わった柔らかいパン「パヴ」と組み合わせたのが始まりとされます。ただし、同じ時期・同じ界隈の別の屋台主が同じような発想をしていたとする説もあり、地元で根強い人気を持つストリートフードの多くがそうであるように、「最初の一皿」を確実に特定するのは難しいのが実情です。それでもヴァイディヤ一族の屋台は、最も頻繁に語られる起源として知られています。
最初に売り出したのが誰であったにせよ、ヴァダパヴはムンバイの紡績工場労働者や通勤客にとって安くて満腹感のある食べ物として瞬く間に広まりました。その普及の背景には、20世紀半ばのムンバイが抱えていた経済的な厳しさがあり、屋台での商売が自営の重要な手段となっていた事情があります。それから数十年の間に、この軽食はムンバイの地域的な誇りやアイデンティティの政治とも結びつくようになり、今ではこの街を象徴する食べ物の一つとして扱われています。
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