Terumi Morita
May 22, 2026·レシピ

トートマンプラー(タイ風さつま揚げ)

Tod Mun Pla|タイ料理

タイ風の魚すり身を使った、バランスの取れた香り高い前菜です。

目次(5項)
小さな黄金色の魚のパティが、緑色のかフィルライムの葉と赤いカレーのつぶつぶが見える。
レシピタイ料理
下準備20分
加熱15分
人数4 人分
難度ふつう

材料

  • 白身魚 300 g(鯛やスズキがおすすめ)
  • 赤カレーペースト 50 g
  • かフィルライムの葉 3 枚(みじん切り)
  • 卵 1 個
  • 片栗粉 50 g
  • 塩 小さじ 1
  • 植物油 適量(揚げ用)

手順

  1. 白身魚を包丁で叩いてペースト状にします。ここで魚の繊維を壊し、弾力を出すためにしっかりと叩きます。約5分間叩き続けます。

  2. 叩いた魚に赤カレーペースト、みじん切りのかフィルライムの葉、卵、片栗粉、塩を加え、全体がよく混ざるまで約3分間よく練ります。

  3. 混ぜた魚のペーストを薄いパティ状に形成します。厚さは約1cm程度にし、揚げる際に均一に火が通るようにします。

  4. フライパンに植物油を深さ2cmほど入れ、中火で170℃に熱します。油が温まったら、パティを入れ、約3〜4分、きつね色になるまで揚げます。揚げる際は、パティの表面がきつね色になったら、裏返してさらに2〜3分揚げます。

  5. パティが揚がったら、ペーパータオルの上に置いて余分な油を切ります。これで完成です。

なぜこれが効くか

このレシピの技術的側面は、白身魚をペースト状に叩いて、赤カレーの香りと爽やかなかフィルライムの風味を引き出すことにあります。ペースト状にすることで、魚の繊維が壊れ、揚げたときに弾力のある食感が生まれます。赤カレーのペーストは、香辛料の複雑な味を提供し、かフィルライムの葉は、さわやかさを加え、全体のバランスを取ります。もしパティが崩れる場合は、混ぜる際にもう少し片栗粉を加えることで、まとまりを良くすることができます。また、揚げるときは油の温度を170℃に保つことが重要です。温度が低すぎると油を吸いすぎてしまい、高すぎると外側が焦げて中が生焼けになってしまうので注意が必要です。揚げ時間は、最初の3〜4分で表面がきつね色になるのを確認し、その後裏返してさらに2〜3分揚げることで、均一に火が通ります。

ありがちな失敗

  • 魚を叩く・練る工程(白身魚の身を叩いてタンパク質をほぐし、粘りのあるすり身に仕上げる作業)が足りず、ぷりっとした弾力が出ない。
    • 目安: ヘラを持ち上げると粘りで戻ってくる、ねっとりまとまった状態。
    • なぜ大事か: 弾力は魚のタンパク質が結びついて生まれるので、練りが足りないと崩れて柔らかいだけのパティになります。
    • どうするか: ボウルを擦りながら数回練り、表面が艶めき、明らかに粘りが出るまで続けます。
  • 練ったあとに冷やさずそのまま揚げる。
    • 目安: 冷蔵庫で最低15分、暑い厨房ならもう少し長く休ませる。
    • なぜ大事か: 冷えたペーストは形が崩れにくく、油に入ってから表面が固まる時間を稼げます。
    • どうするか: ラップをして冷蔵し、濡らした手で冷たいまま成形します。
  • パティを厚く成形してしまう。
    • 目安: 厚さ約1 cm、直径5 cm前後。
    • なぜ大事か: 厚いと表面が色づく頃に中心が生焼けになり、外カリ中ふわのコントラストが出ません。
    • どうするか: 濡らした手のひらで押さえて薄くし、最初の1枚を割って中が白濁しているか確認してから次を揚げます。
  • 一度にたくさん入れて油温が下がる。
    • 目安: 油は常に170〜180℃をキープし、入れた瞬間に勢いよく泡が立つこと。
    • なぜ大事か: 温度が下がると油を吸って重くなり、上がりすぎると外だけ焦げて中が生のままになります。
    • どうするか: 少量ずつ揚げ、油の温度が戻ってから次を入れます。温度計で確認すると安心です。

見極めのポイント

  • ペーストがボウルの縁から離れ、明らかに粘りが出てまとまる
  • 赤いカレーペースト(タイの基本的な香辛料ペースト。唐辛子・レモングラス・ガランガル・エビ味噌などを叩き合わせて作る)とかフィルライム(こぶみかんの葉。タイ料理で香り付けに使う、独特の柑橘香を持つ二枚一組の葉)の緑が、全体に均等に散っている
  • 油に入れた瞬間に勢いよく細かい泡が立つ
  • 揚げ上がりが均一なきつね色で、割ると中心まで白く火が通っている

歴史メモ

トートマンプラーは、川魚や安価な海の魚を叩いて練り、香辛料と合わせて揚げる、タイの長い「魚のすり身文化」(魚の身を叩いて粘りのあるペーストにし、成形して加熱する料理群)の一部として位置づけられます。叩いた魚をカレーペーストと混ぜて揚げるという形式は、東南アジア各地に見られ、タイが文化的交差点であることを反映しています。具体的な発祥時期や人物は資料の裏付けが薄いため、ここでは年代を断定せずにとどめます。

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