フィッシュ・アンド・チップス
Fish and Chips|イギリス料理
サクサクの衣をまとった白身魚と厚切りフライドポテトを楽しむ、伝統的なフィッシュ&チップスのレシピです。

材料
- 白身魚のフィレ 300g
- 小麦粉 100g
- コーンスターチ 50g
- ビール 200ml
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
- ジャガイモ 400g
- 植物油 適量
- マッシュピー 200g
- レモン 1個
手順
ジャガイモを1cmの厚さに切り、冷水に30分浸してデンプンを抜きます。これにより、揚げた時によりサクサクになります。
白身魚を塩とこしょうで下味を付けます。味をなじませるために、15分置いておきます。
ボウルに小麦粉、コーンスターチ、塩を混ぜ、ビールを加えてよく混ぜます。泡立て器を使うと、ダマにならず滑らかな衣が作れます。
深めの鍋に植物油を150℃に熱し、まずジャガイモを約5分揚げて下ごしらえします。その後、取り出して油を切ります。
油の温度を180℃に上げ、白身魚を衣にくぐらせてから揚げます。約5-7分、衣がきつね色になるまで揚げます。
最後に、厚切りのジャガイモを再度180℃の油で約3-4分揚げ、サクサクに仕上げます。
皿にフィッシュ、チップス、マッシュピー、レモンを盛り付けて完成です。
なぜこれが効くか
フィッシュ&チップスの成功には、衣のサクサク感と魚のジューシーさが重要です。衣は小麦粉とコーンスターチを混ぜることで軽やかさが増し、ビールを加えることで風味と泡立ちが良くなります。温度管理もポイントで、ジャガイモは初めに150℃で揚げることで、中心まで火が入り、外側がサクサクになります。白身魚は180℃の油で揚げることで、外側がカリッと仕上がり、内部の水分が保持されるため、しっとりとした食感が楽しめます。もし衣が剥がれる場合は、油の温度が低すぎるか、衣が薄すぎる可能性があります。その場合は、油温を上げるか、衣を厚くして再度挑戦してください。また、ジャガイモが太すぎると、揚げ時間が長くなるため、均等な大きさに切ることが重要です。
ありがちな失敗
油の温度が低いまま揚げる。
目安: 魚は180℃、温度計で確認し、次のバッチの前に温度を戻す。
なぜ大事か: 温度が低いと、衣が固まって色づく前に油を吸い込み、べたついた重い、色の薄い衣になります。熱い油は衣を一気に固め、水分を蒸気として追い出す——これが軽さの正体です。原因はたいてい入れすぎで、冷たい魚を一度に入れると油温が急に下がります。
どうするか: 一度に1〜2切れずつ揚げ、次の前に180℃まで戻し、温度計を鍋に挿したままにする。
きつね色だけを火通りの合図にする。
目安: 中心まで火が通り、白く不透明になってほぐれる状態。厚い切り身で5〜7分。
なぜ大事か: 厚いタラなどは外側が色づいても、中心がまだ半透明で生っぽいことがあります。衣をつけた魚は、身が不透明になりきれいにほぐれて初めて火が通った状態。生焼けは食感の点でも安全の点でも避けたいところ。
どうするか: 厚い切り身は一番厚い部分に切れ目を入れて確認するか、中心温度計を使う(身は約63℃まで)。色は衣の状態を示すだけで、中までは保証しません。
衣を早く溶いて置いておく。
目安: 衣は直前に溶き、冷たいまま、すぐに使う。
なぜ大事か: 軽さはビールの炭酸の気泡から生まれます。時間が経つと気泡は抜け、休ませるとグルテン(小麦のタンパク質が網目になり、衣を粘く硬くする)も発達します。置いた衣は目が詰まりパンのように揚がります。
どうするか: 衣を溶く前に、魚に粉をはたき油を温度に上げておく。それから合わせ、まだ泡立っているうちにすぐ揚げる。
ジャガイモの水気を拭かずに揚げる。
目安: 下揚げ前に、よく水気を切って拭く。
なぜ大事か: 表面の水分は熱い油の中で激しく蒸気になり、危険に跳ね、しかも表面が色づかず濡れたままなのでカリッとしません。乾いた表面は揚がって殻になり、濡れた表面は蒸し煮のようになります。
どうするか: 布巾で拭き、ザルで一分ほど蒸気を飛ばす。油には手前から奥へ、静かに入れて跳ねを抑える。
見極めのポイント
- 温度に達した油: パン一片が約60秒で色づき、表面は煙を出さずに揺らめく。 煙が出ていれば熱すぎ、静かで動かなければ低すぎ。
- 揚げている衣つきの魚: 衣がふくらんで淡いきつね色に固まり、ひび割れてカリッとし、軽くなって浮き上がる。 沈んだまま表面が滑らかなら油が低すぎる。
- 魚の中心: 白く不透明な身がきれいにほぐれ、半透明のゼリー状の芯がない。 これが最も大事な火通りの合図。
- 揚がったジャガイモ: 濃いきつね色で、表面が硬く泡立ち、打ち合わせるとカリッと鳴る。 柔らかく曲がるものは時間か油温が足りない。
歴史メモ
衣をつけて魚を揚げる手法は、一般にイングランドに移り住んだセファルディ系ユダヤ人の料理人にさかのぼるとされ、安息日に冷やして食べるペスカード・フリートが現在の料理に先行します。トマス・ジェファーソンはロンドンで「ユダヤ風」に揚げた魚を食べたと記録しています(Jewish Telegraphic Agency;International Rescue Committee)。チャールズ・ディケンズは『オリバー・ツイスト』(1838年)で、まだ魚とフライドポテトが組み合わさる前の「揚げ魚店」に触れています(Wikipedia)。この組み合わせ自体は1860年ごろのこととされ、ロンドン初の店はジョセフ・マリンの功績とされる一方、北部ランカシャーに1863年ごろ最初の店があったとする説もあります(International Rescue Committee;Wikipedia)。
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