Terumi Morita
May 21, 2026·レシピ

イカのフライ

Calamares Fritos|スペイン料理読み:イカのフライ

サクサクのカラマリ・フライは、ビールと相性抜群のスペイン風タパスです。

目次(5項)
レモンのウェッジとパセリを添えた黄金色のカラマリリングの画像。
レシピスペイン料理
下準備30分
加熱15分
人数4 人分
難度ふつう

材料

  • イカ 500 g
  • 小麦粉 100 g
  • コーンスターチ 50 g
  • 塩 小さじ 1
  • 黒胡椒 小さじ 1
  • パプリカパウダー 小さじ 1
  • バターミルク 200 ml
  • 揚げ油 適量
  • レモン 1 個
  • パセリ 適量

手順

  1. イカをリング状に切り、バターミルクに30分浸けておきます。バターミルクはイカを柔らかくし、風味を引き立てます。

  2. 小麦粉、コーンスターチ、塩、黒胡椒、パプリカパウダーをボウルに混ぜ、衣を作ります。

  3. 深めの鍋に油を入れ、170℃に熱します。油温が適切でないと、衣が焦げたり、イカが油を吸いすぎてしまいます。

  4. 浸けたイカを衣にまぶし、170℃の油で約3〜4分揚げます。きつね色になるまで揚げてください。

  5. 揚げたカラマリをペーパータオルの上に置き、余分な油を切ります。

  6. レモンをくし形に切り、揚げたカラマリに添えて完成です。

なぜこれが効くか

このカラマリ・フリトスは、バターミルク(バターを作る際に残る、ほんのり酸味のある乳)に浸すことでイカが柔らかくなり、外はパリッと中はジューシーに仕上がります。衣には小麦粉とコーンスターチを組み合わせて使うことで、軽やかでクリスピーな食感が生まれます。揚げ油の温度は170℃が理想です。これより高いと衣が焦げやすく、低いと油を吸いすぎてしまいます。もし衣が剥がれてしまったら、油の温度が低すぎる可能性がありますので、熱し直してから再度揚げてみてください。サクサクの食感とイカの旨味が絶妙にマッチし、ビールとの相性も抜群です。

ありがちな失敗

油がぬるい——揚げイカが残念になる最大の原因。
目安: 170℃を保ち、揚げる合間に温度を戻す。
なぜ大事か: これは重いバッターではなく、粉をまぶして揚げる料理だ。薄い衣は素早く固まってカリッとする必要がある。十分に熱い油は粉の表面を一気に乾かし、水分を蒸気として押し出す——その外へ向かう蒸気が油の侵入を防ぐ。160℃を下回ると衣が固まるのが遅れ、油がしみ込み、カリッとせず白っぽく脂っぽい、ふにゃっとしたリングになる。
どうするか: 温度計を使うか、粉をひとつまみ落として試す——触れた瞬間に勢いよく泡立つのが目安。少量ずつ揚げ、その都度170℃まで戻るのを待つ。

色が薄いからと揚げ続け、イカに火を通しすぎる。
目安: きつね色の衣が固まるまで——色づいたらすぐ引き上げ、何分も待たない。
なぜ大事か: イカはコラーゲン(結合組織のタンパク質)に包まれた筋肉が大半だ。短時間なら柔らかいまま。その範囲を超えるとタンパク質が縮んで水分を絞り出し、ゴムのようになる。粉をまぶす方式では衣が早く色づくので、それがそのまま火入れのタイマーになる——もっと濃い色を追うと中のイカが固くなる。
どうするか: 時計ではなく色を見る。衣がきつね色になった瞬間に引き上げる。火が通る前に色づくなら油が熱すぎ、遅すぎるならぬるい。

鍋に入れすぎる。
目安: ゆったりした一層——一度に一握りのリング。
なぜ大事か: バターミルクで濡れた冷たいリングは、一つひとつが油を冷やし蒸気を放つ。詰め込むと温度が急落し、勢いのある泡立ちが止まり、衣はカリッとせず油を吸う。触れ合うリングはくっついて固まる。
どうするか: 少量ずつ数回に分け、合間に170℃へ戻す。揚げ終えたリストは蓋をせず温かく保つ(蓋をすると蒸気がこもって衣がふやける)。

びしょ濡れのイカに粉をまぶす/液切りを省く。
目安: バターミルクから上げ、粉をつける前に余分を垂らし落とす。
なぜ大事か: バターミルク漬けはちゃんと働いている——ほのかな酸がイカのタンパク質をやさしくほぐして柔らかく揚げ、その粘りが粉を密着させる。だが滴るほど濡れたリングは衣を糊状にし、熱い油を危険にはねさせ、薄くカリッとではなく厚くもったりした衣になる。
どうするか: 各リングを2秒ほど垂らしてから、味付けした粉(小麦粉+コーンスターチ)をまぶし、軽く押さえて余分を払う。油には手前から奥へそっと入れ、はねを抑える。

見極めのポイント

  • 揚げる前の油: かすかに揺らめき、粉ひとつまみが触れた瞬間に泡立つ。 その勢いのある反応が170℃近くの合図——しみ込ませずカリッと揚がる温度。
  • 揚げている最中のリング: 各片の周りに、安定して勢いよく泡のカーテンが立つ。 その泡は水分が蒸気として抜けている証。急に泡が弱まったら、油が冷えすぎている。
  • 引き上げる頃合い: 均一なきつね色で、衣が固まり乾いて見える。 イカはほんの一瞬で火が通る——固くなる前に、色を合図に引き上げる。
  • 油を切ったリング: カリッと軽く、ほとんど脂っぽくなく、薄い(厚くない)衣。 粉をまぶす方式なら、薄くパリッと砕ける衣になるはず。厚く脂っぽい殻は、油がぬるかったかイカが濡れすぎていた印。

歴史メモ

スペインでは揚げイカに二つの様式があり、違いは衣にある。「カラマレス・フリトス」はしばしば「ア・ラ・アンダルーサ(アンダルシア風)」と呼ばれ、小麦粉だけをまぶす——薄く軽くカリッとした衣になる(Pequeocio)。この粉だけの手法は、伝統的に庶民の家庭料理と倹約に結びついている——日常の揚げ物に卵を必ずしも使わなかったからだ(Lecturas)。対照的なのが「ア・ラ・ロマーナ」で、卵と小麦粉のバッターが膨らんで厚くふっくらした殻になる(El Nacional)。どちらも定番のタパスだが、スペイン南部の海辺で日常的なのは、この軽い粉まぶしの方だ。

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