Terumi Morita
June 24, 2026·レシピ

Beshbarmak

ベシュバルマクは、柔らかく煮た肉と手作りの幅広い麺を楽しむカザフスタンの伝統料理です。

目次(5項)
ベシュバルマクの盛り付けが美しく、肉と麺が見える料理の写真。
レシピKazakh / Central Asian
下準備30分
加熱2時間
人数4 人分
難度ふつう

材料

  • 羊肉または牛肉 800 g
  • 水 2 L
  • 塩 大さじ 2
  • 幅広の麺(ケスペ) 400 g
  • 玉ねぎ 2 個
  • 黒胡椒 適量

手順

  1. 鍋に水を入れ、塩を加えて沸騰させる。これにより肉がしっかりとした味わいになります。

  2. 肉を鍋に入れ、弱火で約1.5時間煮込む。肉が柔らかくなるまで長時間煮ることが大切です。

  3. 煮込んだ肉を鍋から取り出し、少し冷ました後、食べやすい大きさにカットする。

  4. 同じ鍋で幅広の麺(ケスペ)を約5分間茹で、柔らかくなるまで調理する。

  5. 玉ねぎを薄切りにし、肉を煮た後のスープに加えて、さらに5分ほど煮る。

  6. 皿に麺を盛り、その上にカットした肉をのせ、玉ねぎのスープをたっぷりかけて完成。

なぜこれが効くか

ベシュバルマクの魅力は、肉の旨味を引き出す長時間の煮込みにあります。肉を長時間煮込むことで、コラーゲン(肉をつなぐかたい繊維状のたんぱく質)が溶け出し、風味豊かなスープが得られます。また、塩を加えることで肉にしっかりとした味がつき、食べるときの満足感が増します。麺は煮込んだ肉のスープと絡み、全体のバランスを整えます。注意点として、もし肉が煮えすぎてパサついたら、煮汁を加えて煮直すと良いでしょう。逆に、たんぱく質が少ない部分を選ぶと、うま味が得にくくなるので、しっかりした部位を選びましょう。これにより、食感と味わいの両方を楽しむことができます。

ありがちな失敗

ぐらぐらと強火で煮てしまう。
目安: 表面が静かに揺れる程度のごく弱火(85〜90℃くらい)で、蓋を少しずらして。
なぜ大切か: この料理に向く硬い部位はコラーゲン(筋肉を包む、噛みごたえのあるすじ)を多く含みます。弱火でゆっくり煮ると、このコラーゲンがとろりとしたゼラチンに変わり、肉が柔らかくなってスープにもコクが出ます。強火で煮立てると逆で、筋繊維がぎゅっと締まって硬くなり、脂が混ざってスープが濁ってしまいます。
どうすれば: 一度沸かしたら、表面がかすかに動くくらいまで火を落とします。ベシュバルマクはこのスープ(ソルパ)ごといただくので、澄んだ煮方が二重に効いてきます。

アクを取らない。
目安: 最初の20〜30分に浮いてくる灰色の泡をすくう。
なぜ大切か: 肉が温まると、たんぱく質や不純物が固まって泡(アク)として浮きます。そのままにするとスープが濁り、雑味が出ます。
どうすれば: スプーンを手元に置き、泡がたまるたびにすくいましょう。出なくなったら、あとは静かに煮込むだけです。

脂の少ない部位を選んでしまう。
目安: 脂やすじのある部位(肩・すね・骨付き)を。
なぜ大切か: 赤身ばかりの部位はコラーゲンも脂も少なく、1時間半煮るとしっとりせずパサついてしまい、スープも薄く弱くなります。
どうすれば: 煮込み向きの部位を選んでください。骨や脂は捨てる部分ではなく、ソルパを豊かにする旨みの源です。

幅広麺を茹ですぎる。
目安: ちょうど柔らかくなる程度(アルデンテ=火は通っているがまだ少し歯ごたえがある状態)、約5分。
なぜ大切か: ケスペは薄く平たい麺です。少し茹ですぎるとつるつると崩れやすくなり、肉やスープをのせるときに切れてしまいます。
どうすれば: 早めに一本味見を。粉っぽさが消えたらすぐに湯を切りましょう。

見極めのポイント

  • 煮立て始め: 表面がかすかに揺れ、縁にだけ小さな泡が上がる程度。 ぐらぐらさせないこと。灰色の泡が浮いたらすくいます。
  • 肉が煮えた合図: フォークや包丁の先がほとんど抵抗なくすっと入り、 骨から身が簡単にほどけます。だいたい1時間半が目安。
  • スープの仕上がり: 澄んだ金色で、表面に薄く脂が光り、 生っぽさが消えてまろやかな香りがします。
  • 麺のゆで上がり: 平たい形を保ったまま柔らかく、 中心に粉っぽさが残っていません。すぐに湯を切ります。

歴史メモ

ベシュバルマクという名は、カザフ語で「五本の指」を意味し、手で食べる習わしに由来します。カザフスタンとキルギスの国民的料理で、羊や馬の群れとともに暮らした中央アジアの遊牧生活から生まれ、肉を茹でて幅広の麺を加えることで大人数をもてなしました。結婚式や葬儀、大切な客を迎える席の主役として長く親しまれてきました。(出典:Beshbarmak — Wikipedia

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