Terumi Morita
December 15, 2025·レシピ

抹茶プリン

抹茶プリンは、シンプルな材料と技術で作る滑らかなデザート。

目次(5項)▾
深い緑色の抹茶プリンが白い皿に盛られている
レシピ和菓子
下準備15分
加熱20分
人数4 portions
難度やさしい

材料

  • 抹茶パウダー: 10g
  • 牛乳: 400ml
  • 生クリーム: 100ml
  • 砂糖: 50g
  • ゼラチン: 5g
  • 水: 30ml
  • 卵: 2個(非加熱で仕上げる場合は殺菌済みの液卵、または卵内容まで加熱殺菌済みと明示された殻付き卵)
  • バニラエッセンス: 少々

手順

  1. ゼラチンを水でふやかす。

  2. 牛乳、砂糖を鍋に入れ、温める。

  3. 抹茶パウダーを加え、よく混ぜる。

  4. ふやかしたゼラチンを加え、溶かす。

  5. 卵を加え、泡立て器で混ぜる。この工程では卵に火を通さないため、非加熱で作る場合は下の「安全について」に従い殺菌済みの液卵などを使う。

  6. 型に流し込み、冷蔵庫で冷やし固める。

このレシピで使う道具

  • · Digital kitchen scale (gram precision)
おすすめ道具のページで詳しく見る →

なぜこの作り方なのか

抹茶プリンは、抹茶の風味をしっかりと引き出すために、抹茶粉末と牛乳の比率が重要である。一般的な比率は抹茶:牛乳が1:10で、この比率が抹茶の香りを損なわずに滑らかなテクスチャを生む。牛乳は85°Cまで加熱する。これは、抹茶粉末を溶かすのに必要な温度であり、同時に全体の温度を均一に保ち、プリンの凝固を滑らかにするためである。卵(全卵)は熱い牛乳に一気に入れず、少量ずつなじませる。急な加熱で卵が固まって粒が残るのを避けるためである。

安全について(生卵): このプリンはゼラチンで固めて冷やすだけで、卵を安全な温度まで加熱しない——そのため通常の殻付き卵ではサルモネラのリスクが残る。泡立てや冷やし固めでは生卵は安全にならず、冷蔵は菌の増殖を遅らせるだけで危険をなくすわけではない。固まった見た目や食感は安全の指標ではない。**非加熱のまま仕上げる場合は、卵内容までサルモネラを死滅させる加熱殺菌処理がされたと明示された殻付き卵、または殺菌済みの液卵(卵製品)だけを使う。**殻の表面を洗浄・消毒しただけの通常の卵は、内容が殺菌されているわけではなく、この用途には該当しない。該当する卵が手に入らないときは、下の「しっかり火を入れる」経路にする。妊娠中の方・乳幼児・高齢の方・免疫が低下している方は、殺菌していない生卵で作ったものは避ける。**しっかり火を入れる場合は、**全卵を熱い牛乳で少量ずつテンパリングしてから鍋に戻し、弱火で混ぜながら82℃(スプーンの背を覆う濃度)まで加熱し、火から外してゼラチンを溶かす。

よくある失敗

抹茶を直接牛乳に加える。
目安: 小ボウルに抹茶をふるい、ぬるま湯大さじ2と最初にペースト状に——それから牛乳に。
なぜそうするのか: 抹茶パウダーは熱い液体で固まる;粒子が均等に分散しない。事前ペースト化でダマを防ぐ。日本の茶道の技法がここに通じる。
どうするか: ザル+小ボウルでぬるま湯と力強く泡立ててペーストを滑らかに。それから温めた牛乳に混ぜる。
代替法:

  • 最速 → 小型電動ミルク泡立て器でペーストを作る——泡立てより速い。

牛乳を沸騰させすぎる。
目安: 牛乳は**80〜85℃**まで温める、絶対沸騰させない。抹茶は熱に敏感。
なぜそうするのか: 沸騰は抹茶の繊細な香気成分を破壊する——鮮やかな草のような特徴が平坦で苦くなる。85℃を超えると鮮やかな緑色も鈍る。
どうするか: 温度計を使う。80℃で火から外す、余熱で85℃まで上がる。
代替法:

  • 温度計なし → 蒸気+縁に小さな泡が立ったら、中央が沸騰する前に外す。

混合物を漉さない。
目安: 型に注ぐ前に目の細かいザルで漉す。
なぜそうするのか: 泡立てていても、小さな抹茶の塊や凝固した卵が形成されることがある。漉す = 絹のような滑らかなプリン。「悪くない」と「レストラン級」の差。
どうするか: 細かいザルで注ぎ容器に漉し、型に注ぐ。
代替法:

  • 細かいザルがない → ガーゼかコーヒーフィルター;遅いが機能する。

卵の扱い(2つの経路)。
目安: ① 非加熱(ゼラチンで固める)経路 → 卵に火を通さないので、殺菌済みの液卵、または卵内容まで加熱殺菌済みと明示された殻付き卵だけを使う。テンパリングは不要。② しっかり火を入れる経路 → 全卵を熱い牛乳で少量ずつテンパリングしてから鍋に戻し、弱火で混ぜながら**82℃(スプーンの背を覆う濃度)**まで加熱し、火から外してゼラチンを溶かす。
なぜそうするのか: 熱い牛乳に卵を直接入れるとスクランブル状になり、黄色いつぶつぶが残る。テンパリングは②で卵を徐々に温度に慣らすため。①では加熱殺菌済みの卵を使い、火を入れずに安全を確保する。固まった見た目は火通りや安全の指標ではない。
どうするか: ②の場合、お玉1杯ずつ熱い牛乳を卵のボウルに泡立てて入れ、3〜4杯でならしてから全部を鍋に戻し、82℃まで加熱する。
代替法:

  • なめらかさ重視 → 加熱後にもう一度漉してから型に注ぐ。

冷却時間が不足。
目安: 冷蔵庫で最低4時間、理想的には一晩。
なぜそうするのか: プリンはゼラチンやでんぷんがゆっくり冷えることで固まる——急速冷却 = 中心が緩い。一晩休ませると風味も発達。
どうするか: 計画的に。温かいうちに型に注ぎ、プラスチックフィルムで覆って膜を防ぎ、冷蔵。
代替法:

  • 時間がない → 冷凍庫で1時間部分的に加速;理想ではない。

質の低い抹茶を使う(または飲用の高級抹茶)。
目安: 製菓用抹茶——焼き菓子・デザート専用。高級の点茶用は不要(高すぎる、風味がプリンで失われる)。
なぜそうするのか: 最高級の点茶用抹茶は水だけで輝くよう設計されている——その繊細さは牛乳と砂糖の中で失われる。製菓用はより力強く、混ぜることを前提に作られ、コスト効率も良い。
どうするか: **「製菓用」「お菓子用」**表記を探す。点茶用より少し安価。
代替法:

  • 点茶用しかない → 25%少なめに使う;風味が濃い。

見るべき合図

プリン液を混ぜる際、表面に泡が立つと失敗の元である。泡は型に流し込む前に取り除く。細かい泡を取り除くには、表面をラップで覆い、丁寧に泡を吸い取る。よく冷やして固まったプリンは、表面が艶やかで、軽く揺らすとふるりと均一に揺れる。これはゼラチンで固めて冷やすデザートであり、焼き上がりや串を刺しての火通りを確認する工程はない(見た目や固まり具合は安全の指標ではない)。

著者の視点

抹茶プリンは、抹茶の上質な香りを最大限に活かすための繊細なバランスが求められるデザートである。作る過程での温度管理と材料の比率は、風味とテクスチャを左右する重要な要素だと感じる。抹茶の持つ微妙な苦味と甘味を楽しむために、砂糖の量にも注意が必要だ。個人的には、苦味が際立つように砂糖を控えめにするのが好みだが、好みは人それぞれである。最終的には、シンプルな中に奥深さを感じる抹茶プリンを目指してほしい。

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